どんなスタッドレスを買えば良いか分からない人向け講座part1 冬タイヤの分類について
季節の移り変わりを肌で感じるようになってきましたがみなさんいかがお過ごしでしょうか
10月の半ばにさしかかり、そろそろ冬支度をしなければいけない時期になってきました。
車の冬支度といえばタイヤですが準備は済んでいるでしょうか
いざ買ったり交換となると時間もかかりますし、毎年ニュースになってるように本格的に雪が降ってからでは激混みになってしまうので、いつ準備してても早すぎるということはないと思います
でもタイヤは安い買い物じゃないしいろんなメーカーあって何がいいのか分からないって人も多いと思うので、これから何回かに分けてスタッドレスについて解説したいと思います
まず最初は冬タイヤの種類について解説したいと思います
冬タイヤの分類
雪道を走ることができる冬タイヤにはスタッドレス、ウィンタータイヤ、オールシーズンの3種類あります
・スタッドレス
冬タイヤと聞いて一番に思いつくのはこれだと思います。
スタッド(鋲)がなくても氷でグリップするように特に柔らかいゴムで作られたタイヤです。
後で解説しますが実は日本で独自の進化をとげたカテゴリで日本以外では北極圏とかでしか売っていません。
・ウィンタータイヤ
欧州で主に使われてる冬タイヤです。
平均速度が高いことに加えて気候的に凍結路が出来づらいので氷でのグリップよりも圧雪や舗装路での性能を重視していてスタッドレスより固めにできています。
・オールシーズンタイヤ
最近日本でもよく聞くようになってきました。
その名のとおり舗装路から雪道まで季節を選ばず使えます。
これも固めに出来ていて減りづらさをウリにしている製品が多いです。
それぞれの分類の中でも製品によって特徴が変わってきますので具体的なブランド名を交えて解説していきます
各カテゴリ解説
・スタッドレスタイヤ
冬タイヤを全部ひっくるめて「スタッドレス」と呼ばれるほど日本でいちばんメジャーなカテゴリのスタッドレス
その特徴はなんと言ってもウィンタータイヤやオールシーズンと比べても氷特化な性能です。
日本では80年代までタイヤに金属の鋲を埋め込んだスパイクタイヤが主流でしたが、舗装路を走るとアスファルトを削ってしまいそれによって発生する粉塵の環境や人体への影響が懸念され、90年代に日本国内での製造販売が禁止されました。
そこで登場したスタッドレスですが上述した通り日本の特殊な環境に合わせて進化してきた側面もあります。
世界規模で見ると雪が降るところは極寒、気温が高いとそもそも雪が降らないという地域が多いなか、日本はそこそこ温暖だけど世界有数の豪雪地という変わった気候になっています。
そのため雪が積もったら一度溶けて再び凍るということを繰り返し、濡れてるようにしか見えないブラックアイスバーンやタイヤに磨かれたミラーバーンという滑りやすい道が出来上がります。
そんな路面を安心して走れるようにスパイクなしでも氷でグリップするように進化を続けてきたのがスタッドレスというカテゴリです。
一昔前までは氷でのグリップを重視したため、舗装路で走るとすぐに磨り減ってしまったり高速での安定感が悪かったりという弱点もありましたが、現在では技術の進歩によりスパイクタイヤとも遜色ないほどの氷上グリップ性能を獲得しつつ舗装路やウェット路面での安定性も高まってきています。
その性能の高さゆえお値段もけっこうなモノになっていますが日本の冬ならこれを選んでおけば間違いないです。
・ウィンタータイヤ
こちらは欧州などで主に使われている冬タイヤです。
ヨーロッパでは降雪量も日本ほど多くなく都市部の除雪が行き届いているのであまり凍結路面が出来づらいのと、一般道でも速度が日本より高いということもあり舗装路での安定感を重視して硬めのゴムを使っています。
また雪が溶けたあとのウェット路面に対応するために方向性パターンを採用していることも多いです。
ミシュランなど海外のスタッドレスはウィンタータイヤ寄りの性能ということで高速での移動が多い人たちに重宝されています。
ちなみにネットでよく見かける格安輸入スタッドレスは中国やアジアのメーカーが海外に向けて作っている製品なので厳密に言うとウィンタータイヤに分類されます。
豪雪地では力不足ですが雪が降らない地域で年に数回に降雪に備えるのならば十分な性能を持っています。
・オールシーズンタイヤ
舗装路では夏タイヤのように普通に走れつつ、軽い雪でも十分に走れちゃうというまさにあらゆる路面に対応できるように作られたタイヤです。
なんといっても一度着けたら摩耗しきるまで交換しなくていいという手軽さが最大の特徴となっており、その特性上摩耗に強くロングライフ性能が高くなっています。
都市部などで数回の雪のためにスタッドレスを買ったり置いておく場所がない人たちのニーズをくみ取って最近相次いで新製品が投入されている注目のカテゴリです。
製品によって舗装路重視だったり雪道重視だったりとオールシーズンの中でもどこを重視しているか個性が出ますので自分の使用環境に合わせて選べます。
舗装路での走行音や操縦性、雪道での走破性など夏タイヤと冬タイヤに劣っている部分もありますが一年中タイヤのことを気にしなくて良いのは欠点を補ってあまりまる魅力だと思いますね。
まとめ:日本の冬はスタッドレスを選んでおけばとりあえず安心!
これまで冬タイヤの種類について書いてきましたが、普通の使い方をするのであればスタッドレスを着けておけばいいと思います。
やはり絶対的な雪道での性能がありますので雪の少ない地域でも突然の大雪に備えておけば天気予報を気にせず車を使えます。
最近のスタッドレスは舗装路でも快適に走れるようになっており耐摩耗性も高まっているので、降雪の多い少ないにかかわらず性能重視で選んで損はないと思います。
値段が気になる人はヤフオクで中古を買うという手段もあります。質は落ちますが最低限溝があれば雪での走破性はかなり上がりますので悪い手ではありません。